はじめに:在宅医療を支える言語聴覚士の仕事
「病院以外で、言語聴覚士の資格を活かせる場所ってあるのかな…?」
「在宅医療に興味があるけど、訪問看護ステーションってどんなところ?」
言語聴覚士の皆さん、こんにちは!
近年、在宅医療のニーズが高まる中、訪問看護ステーションで働く言語聴覚士が増えています。
訪問看護ステーションとは?
訪問看護ステーションとは、看護師やリハビリスタッフが、利用者さんの自宅を訪問して、医療サービスを提供する事業所のことです。
- 医師の指示のもと、看護やリハビリテーションを行う
- 利用者さんの自宅での生活をサポートする
- 地域包括ケアシステムの一翼を担う
…といった役割があります。
言語聴覚士のニーズが高まっている!
高齢化や医療技術の進歩により、在宅で療養する患者さんが増えています。
それに伴い、訪問看護ステーションにおける言語聴覚士のニーズも高まっています。
- 摂食嚥下障害
- 失語症
- 構音障害
- 高次脳機能障害
…など、言語聴覚士の専門性を必要とする患者さんが、たくさんいらっしゃるのです。
この記事で分かること
この記事では、訪問看護ステーションで働く言語聴覚士について、
- どんな役割があるの?
- 必要なスキルは?
- 求人情報は?
- メリット・デメリットは?
…など、詳しく解説していきます!
「訪問看護ステーションで働いてみたい!」
そう思っているあなた、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
訪問看護ステーションにおける言語聴覚士の役割
「訪問看護ステーションで、言語聴覚士は何をするの?」
ここからは、具体的な役割について、解説していきます。
どんな患者さんが対象?
訪問看護ステーションを利用する患者さんは、様々です。
脳卒中後遺症
脳梗塞や脳出血などの後遺症で、
- 食べ物が飲み込みにくい(摂食嚥下障害)
- 言葉が出にくい、理解しにくい(失語症)
- ろれつが回らない(構音障害)
- 記憶力や注意力が低下した(高次脳機能障害)
…といった症状がある患者さんが多くいらっしゃいます。
神経難病
パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病の患者さんも、訪問看護ステーションを利用します。
- 進行性の摂食嚥下障害
- 構音障害
- コミュニケーション障害
…などに対して、言語聴覚士の専門的なサポートが必要です。
認知症
認知症の患者さんの中には、
- 食事を拒否する
- コミュニケーションが取りにくい
- 誤嚥のリスクが高い
…といった方がいらっしゃいます。
言語聴覚士は、患者さんの状態に合わせて、食事の形態を調整したり、コミュニケーション方法を工夫したりします。
発達障害
言葉の発達が遅れている、コミュニケーションが苦手、といった発達障害のあるお子さんも、訪問看護ステーションを利用することがあります。
言語聴覚士は、
- 言葉の発達を促す
- コミュニケーションスキルを向上させる
- 遊びを通して、社会性を育む
…といったサポートを行います。
その他
- 声帯の手術後で、声が出しにくい
- 加齢による聴力低下で、コミュニケーションが難しい
…など、様々な患者さんが、訪問看護ステーションを利用しています。
具体的な仕事内容は?
言語聴覚士の仕事内容は、患者さんの状態やニーズによって異なりますが、主な仕事内容は以下の通りです。
摂食嚥下機能評価・訓練
- 食べ物を飲み込む機能(嚥下機能)を評価する
- 安全に食べられる食事形態を提案する
- 飲み込みやすくする姿勢や、食べ方を指導する
- 嚥下機能を改善するための訓練を行う
構音・発声機能評価・訓練
- 言葉をはっきり発音する機能(構音機能)を評価する
- 声の大きさや、高さ、質を評価する
- 構音機能や発声機能を改善するための訓練を行う
失語症・高次脳機能障害へのアプローチ
- 言葉の理解や表出、記憶、注意、思考などの高次脳機能を評価する
- コミュニケーション能力を改善するための訓練を行う
- 日常生活での困りごとを解決するための支援を行う
コミュニケーション支援
- 患者さんのコミュニケーション能力を評価する
- 患者さんに合ったコミュニケーション方法を提案する
- コミュニケーション機器の導入を検討する
- 周囲の人へのコミュニケーション方法を指導する
家族指導・支援
- 患者さんの状態や、リハビリテーションについて説明する
- 自宅でのリハビリテーション方法を指導する
- 介護の悩みや不安を傾聴する
- 介護サービスの情報を提供する
他職種連携
- 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネジャーなど、多職種と連携する
- 患者さんの情報を共有する
- 連携して、より良いケアを提供する
記録・書類作成
- リハビリテーションの記録を作成する
- 計画書や報告書を作成する
- 関係機関への情報提供書を作成する
訪問看護ならではの注意点
訪問看護は、病院や施設での勤務とは異なる、いくつかの注意点があります。
移動時間
利用者さんの自宅を訪問するため、移動時間が長くなることがあります。
- 1日に数件の訪問をこなす必要がある
- 交通渋滞に巻き込まれることもある
- 移動手段は、車、バイク、自転車、公共交通機関など、様々
感染対策
利用者さんの自宅は、病院や施設ほど、感染対策が徹底されていない場合があります。
- マスク、手袋、消毒液などを携帯する
- 手洗いやうがいを徹底する
- 体調管理に気を付ける
緊急時対応
訪問中に、利用者さんの容態が急変することもあります。
- 緊急時の連絡先を確認しておく
- 応急処置の方法を習得しておく
- 冷静に対応する
訪問看護ステーションで働くために必要なスキル
「訪問看護ステーションで働くには、どんなスキルが必要なの?」
ここからは、必要なスキルについて、解説していきます。
臨床経験:何年くらい必要?
訪問看護ステーションで働くためには、ある程度の臨床経験が必要です。
一般的には、3年以上の臨床経験が求められることが多いです。
「え、3年も…!?」
そう思ったあなた、大丈夫!
全ての訪問看護ステーションが、3年以上の経験を必須としているわけではありません。
未経験者や、経験の浅い人でも、応募できる求人もあります。
専門知識:どんな知識が必要?
訪問看護ステーションでは、様々な疾患や障害を持つ患者さんに対応するため、幅広い知識が必要です。
摂食嚥下障害
- 嚥下機能のメカニズム
- 嚥下障害の原因と評価
- 嚥下訓練の方法
- 食事形態の調整
- 誤嚥性肺炎の予防
失語症
- 失語症の分類と症状
- 失語症の評価
- 失語症のリハビリテーション
- コミュニケーション支援
構音障害
- 構音障害の原因と分類
- 構音障害の評価
- 構音訓練の方法
高次脳機能障害
- 高次脳機能障害の種類と症状
- 高次脳機能障害の評価
- 高次脳機能障害のリハビリテーション
- 生活支援
小児言語発達障害
- 言語発達のメカニズム
- 言語発達障害の種類と特徴
- 言語発達障害の評価
- 言語発達を促すための支援
コミュニケーション能力:患者さん、家族、多職種と…
訪問看護では、患者さんやご家族とのコミュニケーションが、非常に重要です。
- 患者さんの話をじっくり聞く
- 分かりやすく説明する
- 共感する
- 信頼関係を築く
また、医師、看護師、ケアマネジャーなど、多職種との連携も欠かせません。
- 情報を共有する
- 意見交換をする
- 協力して、より良いケアを提供する
運転免許:必須?
訪問看護ステーションによっては、運転免許が必須の場合があります。
- 車やバイクで訪問する場合
- 訪問エリアが広い場合
求人情報をよく確認しましょう。
その他:あると役立つスキル
訪問看護の経験
訪問看護の経験があれば、即戦力として活躍できます。
認定資格
- 認定言語聴覚士(摂食嚥下障害領域、失語・高次脳機能障害領域など)
- 訪問看護認定看護師
…などの認定資格があれば、専門性をアピールできます。
パソコンスキル
- 記録や書類作成
- 情報収集
- オンラインでの情報交換
…など、パソコンスキルは必須です。
訪問看護ステーションの求人情報
「訪問看護ステーションの求人って、どうやって探せばいいの?」
ここからは、求人情報の探し方と、チェックポイントについて解説します。
どうやって探す?
転職サイト
- PTOTSTワーカー
- マイナビコメディカル
- ジョブメドレー
…など、医療・介護系の転職サイトには、訪問看護ステーションの求人が多数掲載されています。
ハローワーク
地域のハローワークでも、訪問看護ステーションの求人を探すことができます。
人材紹介会社
医療・介護系の人材紹介会社に登録すると、希望に合った求人を紹介してもらえます。
知人の紹介
知り合いの言語聴覚士や、訪問看護ステーションで働いている人に、紹介してもらうのも一つの方法です。
求人情報のチェックポイント
求人情報を見る際には、以下の点をチェックしましょう。
給与
- 基本給
- 手当(資格手当、訪問手当、オンコール手当など)
- 賞与
- 昇給
勤務時間・休日
- 勤務時間
- 休憩時間
- 休日(週休2日制、土日祝日休みなど)
- 年間休日
- 有給休暇
福利厚生
- 社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)
- 退職金制度
- 交通費支給
- 研修制度
研修制度
- 新人研修
- OJT
- 外部研修
訪問エリア
- 自宅から通える範囲か?
- 訪問エリアは広いか?
訪問手段
- 車、バイク、自転車、公共交通機関など
オンコール体制
- オンコール対応の有無
- オンコール手当
訪問看護未経験でも大丈夫?
「訪問看護の経験がないけど、大丈夫かな…」
そう不安に思っているあなた、大丈夫!
訪問看護未経験でも、応募できる求人はたくさんあります。
研修制度の有無を確認
訪問看護未経験者の場合は、研修制度が充実している職場を選びましょう。
- 新人研修
- OJT
- 同行訪問
…など、安心して仕事に取り組めるように、サポート体制が整っているかを確認しましょう。
先輩スタッフのサポート体制
経験豊富な先輩スタッフが、丁寧に指導してくれる職場を選びましょう。
- 分からないことを質問しやすい雰囲気か?
- 困った時に相談できる人がいるか?
…など、サポート体制が整っているかを確認しましょう。
訪問看護ステーションで働くメリット・デメリット
「訪問看護ステーションで働くのって、どんないいことがあるの?」「大変なことは?」
ここからは、訪問看護ステーションで働くメリットとデメリットについて、解説します。
メリット
患者さんの生活に寄り添える
訪問看護では、患者さんの自宅でリハビリテーションを行うため、
- 患者さんの生活環境を把握できる
- 患者さんの生活に合わせたリハビリテーションを提供できる
- 患者さんやご家族との信頼関係を築きやすい
…など、患者さんの生活に寄り添った、きめ細やかなサポートができます。
自分のペースで働ける
訪問看護は、基本的に一人で利用者さんのお宅を訪問します。
- 自分のペースで仕事ができる
- 時間に融通が利きやすい
- 残業が少ない
…など、比較的自由度の高い働き方ができます。
スキルアップできる
訪問看護では、様々な疾患や障害を持つ患者さんに対応するため、
- 幅広い知識や技術が身につく
- 臨床経験を積むことができる
- 専門性を高めることができる
…など、スキルアップの機会が豊富です。
地域貢献できる
訪問看護は、地域包括ケアシステムの一翼を担う、重要な仕事です。
- 住み慣れた地域で、安心して暮らせるようにサポートする
- 地域医療に貢献できる
- 社会貢献を実感できる
…など、地域に貢献できる、やりがいのある仕事です。
デメリット
一人で判断する場面が多い
訪問看護では、基本的に一人で利用者さんのお宅を訪問するため、
- 緊急時に、自分で判断しなければならない
- 責任が重い
- 不安を感じることもある
…など、一人で判断する場面が多くなります。
移動時間が長い
利用者さんのお宅を訪問するため、移動時間が長くなることがあります。
- 1日に数件の訪問をこなす必要がある
- 交通渋滞に巻き込まれることもある
- 移動手段によっては、体力を消耗する
オンコール対応がある場合も
訪問看護ステーションによっては、オンコール対応が必要な場合があります。
- 夜間や休日に、電話で相談を受けたり、緊急訪問したりする
- 精神的な負担が大きい
- プライベートの時間が制限される
感染リスク
利用者さんの自宅は、病院や施設ほど、感染対策が徹底されていない場合があります。
- 感染症のリスクがある
- 感染対策を徹底する必要がある
- 精神的な負担が大きい
まとめ:訪問看護ステーションで、あなたの専門性を活かしてみませんか?
訪問看護ステーションは、言語聴覚士としての専門性を活かし、患者さんの在宅生活をサポートできる、やりがいのある仕事です。
「患者さんの生活に寄り添いたい!」
「自分のペースで働きたい!」
「地域貢献したい!」
そんな想いを持っているあなた、ぜひ訪問看護ステーションで、あなたの力を活かしてみませんか?
もしかしたら、PTOTSTワーカーのような転職支援サービスが、あなたの転職をサポートしてくれるかもしれません。専門のアドバイザーに相談してみるのも良いでしょう。
あなたの「可能性」は、無限大です!
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